正義の味方、それともただの変態? 仮面を付けているキャラクター特集

やがてミステリアス調に

オペラ座の怪人のような

仮面を身に着けたキャラクターは正義の象徴と見られる一方で、近代のフランスで発表された小説で描かれた『オペラ座の怪人』である『ファントム』が思い描ける。仮面で素顔を隠しているが、その声帯は美しくまるで天使の歌声と言われるほどの美声だった。けれどその仮面の下には実の母親からも醜いと言われ、蔑まれ続けた醜悪な顔が秘められている。それでもオペラ座の歌手だったクリスティーヌに恋い焦がれ、彼女を自分のものにしようと必死になる姿が描かれている。

今作でのファントムはまさに素性の知れない、謎に満ち足りた人物として描かれているのが特徴的だ。仮面ライダーのように正義をなすためには素顔を隠して人知れず、悪と戦い続ける運命にある物を描いているものとは全く事情が異なる。ファントムの場合は自身の素顔を晒して生きることが出来ず、愛したものを力づくでも手に入れるためには手段を問わないものの、人の愛を知らない悲しき人間として描かれている。

片や正義の味方として象徴化されていますが、片や怪人とまで言われるミステリアスな雰囲気を身にまとった存在として描かれている。正義と言われる反面で仮面を身に着けているキャラクターは、どこか素性の知れない人物といった印象もある。一般に仮面を身に着けていればそう思われるのが普通かも知れませんが。

ミステリアスなキャラといえば

では仮面を身に着けたキャラクターでミステリアスな素性の知れないキャラといえば、やはり機動戦士ガンダムの『シャア・アズナブル』の存在を忘れてはならない。ガンダムでの名キャラクターでその人気は世代を超えて幅広く愛され続けているほどだ。常に仮面を身に着けて、その素性は誰ひとりとして知ることがないと言われるほど。それこそシャアが所属していたジオンにおけるトップに君臨していたザビ家であってもだ。

実力から来る特例でもあるが、場合によっては仮面の下には酷い傷があるから隠しているからとごまかしているとも言われている。これはファントムによく似ているでしょう、ただシャアの場合は作品によって傷がある場合とない場合があるため、本当にあるかどうかはファンの間で討論されるほどだ。

ミステリアスな雰囲気を纏いながら、主人公アムロと終生のライバルを演じている。敵だけど不動の人気を獲得しているから凄い。全く関係のない別の作品では、FBIと公安という立場でアムロとシャアが戦いを繰り広げている、といえば何のことかも想像が付く人は多いでしょう。

やたら多い仮面キャラ

ミステリアスな雰囲気纏う仮面キャラクターですが、ガンダムシリーズには殊更仮面キャラクターが定番のように出演している。素性は人それぞれだが、ガンダムを語る上で仮面キャラクターで決めたミステリアスな存在が必ず存在しているのも定番となっている。

これまで登場してきた仮面キャラクターを挙げてみると、ざっとこんなところだ。

作品名 偽名 真名
機動戦士ガンダムW ゼクス・マーキス ミリアルド・ピースクラフト
機動戦士ガンダムSEED ラウ・ル・クルーゼ アル・ダ・フラガ
機動戦士ガンダムSEED DESTINY ネオ・ロアノーク ムウ・ラ・フラガ
機動戦士ガンダム00 ミスター・ブシドー グラハム・エーカー
Gのレコンギスタ マスク ルイン・リー
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ モンターク マクギリス・ファリド

といったようにかなりの作品に登場してきている。一部作品にも仮面キャラクターは出ているが、正体がモロバレだったり、そもそも顔が隠れていないといった方もいるのでその方は除外した。一応、ネタバレ全開の内容となっているので、ご注意ください。

ただここで紹介したキャラは作中でも極めて謎めいた存在も多く、中には全てを操っていた真の黒幕的な存在もいるので中々侮れない。まさにミステリアスだ。

ミステリアスも度が行き過ぎれば

ミステリアスな雰囲気は何だか格好がいい、とはよく言ったもの。確かに謎めいた雰囲気はその人ならではの怪しげな魅力となって、人を拐かすかもしれません。ですが、そんな雰囲気をリアルな現実で求めるかといえば、そんなことはない。むしろ仮面をかぶっている人が町中を歩いていたら、確実に変質者扱いされて警察を呼ばれてしまいます。

あくまで二次元だからこそミステリアスなんて言葉が似合うだけで、現実的に見れば仮面を被った人間がいればたちまち遠巻きからヒソヒソと敬遠される存在でしかない。