正義の味方、それともただの変態? 仮面を付けているキャラクター特集

テレビドラマ化

世界観がだいぶ違う

そんな仮面ティーチャーがテレビドラマ化していたこと、ご存知でしょうか。筆者も実は知らなかったが、今回を機に知ったもののさほど驚くことはなかった。GTOも実写ドラマ化されて当時人気ドラマの1つとして話題を集めていただけに、また藤沢とおる先生の快活な作品が実写で楽しめるかと思った。ただ内容は原作とは大きく改変され、正直『これは本当に仮面ティーチャーなのか?』と疑問符が立つ内容となっている。

どうしてかというと、そもそもこの作品での荒木剛太とは仮面ティーチャーになっても体罰を決して行わないというポリシーを持った教師となっているのだ。なぜにそんな設定になったのかというと、原作とは異なって既に原作の舞台となった極蘭高校での活動は終了、その後日譚的な話をモチーフとしているというのです。

またこの頃には自身の過去を反省するため、教師として一線を引いた上更には教師が暴力を奮ってはいけないとした現実的な世界観がそのまま利用されている。作品の世界観でも近未来での教育現場では、教師が生徒を殴ってはいけないとする考えが横行してしまい、生徒に対して過干渉になり過ぎないようにと両者の距離感は一定以上に保つ傾向にあると語られています。本当にそんな未来が来そうだが、もし訪れたら日本の教育現場は混沌とするのが目に見えている。

そんな世界観をベースとしている仮面ティーチャ、実写ドラマ版だが、本質的な問題として面白いのかどうかについてだがやはり賛否両論、という状況にあるようだ。

深夜ドラマとしての視聴率

仮面ティーチャーなんてドラマ、見たことがないと思う人もいるでしょうがゴールデンドラマでの放送ではありません。同作品のドラマが放送されていたのは深夜帯、土曜日深夜に当たる0:50~1:20を基本とする放送時間となっている。この時間帯になれば視聴する人も限られており、そもそも既に寝ている人もいるかもしれません。学生や土日きちんと休めている社会人の方なら問答無用で起きているでしょうが、知られているかどうかについては際どいところ。

ただ深夜に放送されている作品の中には、恐ろしいくらい高い人気を誇った歴史も有しているので、あながちバカにできません。仮面ティーチャーのように、現代教育の問題を浮き彫りにするような内容、ゴールデン帯で放送できるわけもない。いくら原作をまるっと改ざんしたとはいえ、問題と感じる人はどうしても出てきてしまうからだ。

けれどやはり最低限視聴率を出して結果も伴わなくてはならない、そうなると視聴率が期待できるようキャストを配役しなければなりません。このドラマで主役を飾ったのは、それはもうおなじみジャニーズのアイドルが担当している。これなら軒並み桁違いの数字が期待できるだろうと思われましたが、平均視聴率は『2.85%』となった。

絶対数的に視聴している人が少ないとはいえ、これがどの程度良いか悪いかイマイチ判別がつかない人もいるでしょう。結論から言わせてもらえば、正直良いとはいえません。深夜帯は平均して5%前後獲得できていれば成功といえるので、最高でも3.8%までしか獲得できなかった仮面ティーチャーは人気があったとは言いがたい。もちろん深夜帯だからしょうがないともいえます、それこそこの頃放送されて日本のドラマ史上最低とまで罵られた『HEAT』と比べればマシかもしれません。

深夜帯放送の黒歴史ドラマ

ドラマは放送して視聴率を獲得してなんぼの作品だ、番組の中で放送されているCMやその他影響力によりテレビ局は収入源をあげていますが、成功しない例がここ数年は当たり前のように多発している。また仮面ティーチャーに限らず、人気作家のコミックスを実写化した作品というのはどうにも成功する気配が薄い。

それというのも、調べてみるとここ数年で深夜帯に放送された漫画作品を原作とした実写ドラマ、その視聴率は散々なものだ。ここ数年間で放送されたもの、仮面ティーチャーはもちろん、『ろくでなしBLUES』・『シュガーレス』と知っている人は知っている作品が実写化されています。ただどれもいまいちぱっとしないどころか、正直失敗だったとしか言い様がない結果を導いてしまっている。それは表にまとめてみると顕著だ。

深夜ドラマ、視聴率例
放送開始 最高視聴率 最低視聴率 平均視聴率
仮面ティーチャー 2013年7月6日 3.8% 2.1% 2.85%
ろくでなしBLUES 2011年7月6日 3.1% 1.1% 2.5%
シュガーレス 2012年10月3日 2.2% 1.4% 1.7%

成功例はあるか

どうして成功しないのか、といえばなんとなく理由は見当がつくという人もいるでしょう。なのであえて名言はしませんが、いくら視聴者が少なくなるからといってもテコ入れしたところでどうにかなることはないようだ。見ている人が少ないのだから当たり前だという人もいますが、あながちそうでもありません。

そもそも作品が‘面白ければ'、自然と時間が遅くてもリアルタイムで見たいと思うのが普通だ。それがないのは、やはりその程度だったと視聴者から見限られたが故の結果といえます。ジャンルは違いますが、かつて深夜帯で放送されたアニメ作品で、今年2016年7月からリメイク版も放送される『ベルセルク』の第一期アニメが放送されていた事がある。この時、作品の人気が高かったのも影響しているのか、深夜帯での放送にもかかわらず視聴率は平均して『20%オーバーは当たり前、最高30%超え』とありえない数字を記録したからだ。ある種伝説として語り継がれているものの、こういう事例が実際にあると考えるとやはり作品について色々意見を持っている人が多いのかもしれません。

ドラマがつまらなくなった

端的に最近放送されているドラマがつまらなくなった、そう考える人が多いせいかもしれません。実のところ筆者も、ドラマは全く見なくなってしまった。というより見ていて面白いと感じる作品に巡り会えないといった方が正しいかもしれません。今はコンプライアンスなどを尊重しなければならない世情なのかもしれませんが、かつて90年代とはいわずとも00年代前半頃に放送されていたような勢いが懐かしく感じる。

今でもドラマは面白いと感じている人はいるでしょうが、実際面白いと心の底から思っている人がどれくらいいるのか気になるところではある。